2023年9月1日
ヘルパー・介護職員離職率 21年度に比べ横ばい
介護労働安定センターは2022年度介護労働実態調査結果を公表した。ヘルパー・介護職員を合わせた2職種計の22年度離職率は、調査を開始した05年以降で最も低かった21年度に比べ、ほぼ横ばいの14.4%(21年度14.3%)。07年度の21.6%をピークに年々改善傾向にあり、処遇改善をはじめとした介護人材確保・定着の取り組み成果が見てとれる。同センターが例年実施している調査で、無作為抽出した全国1万7125事業所を対象に行い、8708事業所が回答した(回収率50.8%)。
北海道地区高校生介護技術コンテスト 最優秀賞に剣淵高
北海道地区高校生介護技術コンテスト(主催・全国福祉高等学校長会道地区)が当別町の道医療大で開かれた。最優秀賞に輝いたのは剣淵高。利用者の状態を踏まえた声掛け、エビデンスに基づいた自立支援、自己決定尊重などが評価ポイントとなった。同校は10月29日に福井県で開かれる全国高校生介護技術コンテストに道代表として出場する。8回目となる同コンテスト出場校は6校。剣淵高のほか、優秀賞を受賞した石狩翔陽高、余市紅志高、置戸高、函館大妻高、留寿都高。
北海道国立大機構発スタートアップ企業認定第1号にエイチスリー
エイチスリー(札幌市北区)は小樽商科大、帯広畜産大、北見工業大統合による北海道国立大学機構発スタートアップ企業第1号に認定された。医療機関とフィットネスジム連携推進とともに、独自PHR(Personal Health Record)データ共有・活用による運動支援、運動指導を充実させた「メディカル・フィットネス」利用、需要を高め疾病予防につなげていくのが狙い。将来は運動メニュー開発等も進めていきたい考えだ。同社は4月に設立され、道内で介護事業等を展開する、さくらCSホールディングス・中元秀昭代表取締役兼CEOが社長に就任した。
室蘭「健摂楽(けせら)ネット」 嚥下食開発し地域に普及へ
加齢や障害で咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)の難しくなった人とその家族の食を支援するため、室蘭市内の飲食店主、医療・福祉専門職が連携し「健摂楽(けせら)ネットワーク」を2月に立ち上げ、嚥下食を広める活動に取り組んでいる。嚥下調整食を開発し、希望する飲食店などに調理法等技術指導も行う意向。提供店を増やすことで、誰でも街に出て食べる楽しみを満喫できる地域を目指す。同ネットは同市内飲食店店主、医師、管理栄養士、ケアマネ、言語聴覚士ら10人がメンバー。摂食・嚥下に障害のある人と家族ら健常者が同じテーブルを囲み、見た目も味も同じ料理を楽しめる嚥下調整食「健摂楽食」開発・普及活動に取り組む。
●介護保険サービス北海道内事業所指定=7月31日
●介護労働安定センター22年度調査 所定内賃金25万5310円、21年度比1万341円アップ
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)
【企画】困りごと対応互助組織、あつべつ・たすけ愛ふくろう(札幌市厚別区)
【連載】●ケアマネ受験講座=8
北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=30
社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=23
奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏