2025年4月14日
札医大・第一三共共同研究 基礎研究から乳がんの新薬誕生
がんに直接作用で高い抗腫瘍効果
札医大(山下敏彦理事長・学長)は、同大の基礎研究を用いたホルモン受容体陽性HER2陰性の手術不能、または再発乳がん患者に対する抗悪性腫瘍剤「ダトポタマブデルクステカン」が、薬価収載を受け、処方箋による使用が開始されたと発表した。
北海道がんセンター 乳・卵巣がん同時手術を開始
リスク低減術で患者負担軽減
札幌市白石区の北海道がんセンター(平賀博明院長・430床)は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)患者に対する、リスク低減乳房切除術(RRM)とリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)の同時手術を開始した。道内では初の試み。患者負担軽減が大きなメリットで、2025年1月から手術を開始し、すでに2人の患者に手術を提供、さらに2件の手術も決まっている。
道看協24年看護職員需給調査 大病院の専門的看護職 多くの施設で手当なし
道看協は、道内における2024年看護職員需給状況調査結果を報告。専門的な知識・技術を持つ看護職について、大病院で雇用しているケースが多い一方で、手当を出している施設が少ない結果に。また「不妊治療を受ける看護職員への支援策」について、支援制度を設けている病院は2割に満たないことが分かった。
スマホ搭載マイナ保険証 9月にも医療機関での使用開始
厚生労働省は社会保障審議会・医療保険部会で、マイナ保険証のスマートフォン搭載対応について説明した。iPhoneへの電子証明書搭載後、Androidも含めて、約10施設の医療機関等で実証事業を近く実施する予定で、9月にも環境が整った医療機関等から徐々に運用を開始したいとした。
事業所玄関前にカプセルトイマシン 札幌市西区 小規模多機能ゆかい西野
利用者作品入れ地域へ事業周知
小規模多機能型居宅介護事業所「小規模多機能ホームゆかい西野」(札幌市西区)は事業所玄関前にカプセルトイマシン「ゆかいガチャ」を設置し、登録者が通い利用時に作った小物など、さまざまな製作物をカプセルに入れて販売するユニークな取り組みを行っている。黒澤智尚管理者(社会福祉士、ケアマネ)は「利用者の作品を通して、事業内容が地域へ伝わるきっかけになれば」と話している。
道厚生連25年度事業計画
医業収益3.0%減の815億円 報酬減、材料費等コスト増見込む
道厚生連は、事業収益が前年度予算比2.9%減の838億8400万円、医業収益は3.0%減の815億1300万円に上る、2025年度事業計画案を決定した。24年度の診療報酬、介護報酬が委託費、材料費等のコスト上昇に追いつかず、8億5000万円の損出を見込んだ。第10期中期経過及び長期構想2年度目となる25年度は、持続可能な運営基盤の構築、自立経営、働き方改革の3本柱を加速させ、経営改善に向けた諸対策強化に努めていく。
●大学病院の機能重点化へ 文科省検討会が対応策示す
自主的取り組み、柔軟な制度求める
●Palette 訪問看護事業所と併設 薬局開業一体運営でサービス円滑化
●日赤・道立ネット タイムリーな情報共有を実現 利便性向上で連携拡大
●札幌市小児休日拠点 負担減へ2診療体制提案
●道地域福祉学会24年度全道研究大会 重層的支援体制整備は目的明確化を
●時間外労働状況「変わらない」6割 改革に「全く満足していない」が半数以上
─働き方改革外科学会調査