2025年4月21日
道内医療機関24年度医師派遣・配置167人に
旭医大 内科学合同会議を設置、後押し 札医大 25年度中に6医師を追加派遣
道は、道内医療機関への2024年度の医師の派遣・配置が167人、うち少数区域への派遣・配置は96人(25年1月時点)になったと道医療対策協議会で報告した。地域医療支援センターからの医師派遣は39人(北大19人、旭医大7人、札医大13人)で、少数区域へは33人(16人、6人、11人)。自治医大卒医師配置〈へき地勤務〉は9人(少数区域6人)、地域枠医師配置(地域勤務)109人(53人)、ドクターバンク事業(常勤医)10人(4人)だった。
北海道循環器 咬合力低下が予後に影響 心不全患者の口腔機能調査
札幌市中央区の北海道循環器病院(大堀克己理事長、山崎健二院長・95床)は、リハビリテーション科主任の住吉良太理学療法士が中心となり、高齢心不全患者と口腔機能低下症の関連を調査。口腔機能の低下がフレイルや栄養障害につながっているほか、咬合力と予後が強く関連していることを明らかにした。第89回日本循環器学会学術集会コメディカル賞(検査・治療)審査部門で最優秀賞を受賞した。
「褒めない」「叱らない」「干渉しない」―教え方のコツ指南
北大オープンエデュケーションセンター 杉浦准教授
北大の杉浦准教授は、教育工学の知見を生かし、医療従事者を対象に「教える技術」を広める活動を全国で展開している。道内の医療機関でも研修会を開催。リピーターとなる施設も多く、教えることが楽しくなるような現場支援に取り組んでいる。
北大・山村助教ら研究 腸内古細菌と糞便中GCA濃度が肥満に関与
メタノブレビバクター存在せず
北大遺制研がん制御学分野の山村凌大助教らの研究グループは、糞便中のグリココール酸(GCA)濃度が肥満者で高く、肥満と有意な相関関係があることを明らかにした。また、GCA濃度が高い人には腸内古細菌であるメタノブレビバクターが存在しないことも突き止め、腸内細菌が肥満に関与していることを解明した。研究成果はThe Journal of Nutritional Biochemistry誌にオンライン掲載された。
道介護福祉学校と連携密に人材確保 キャリア形成講師派遣などで入職へ
栗山町 特養くりのさと
栗山町の特養くりのさとは、同町立北海道介護福祉学校との連携を密に介護人材確保に取り組んでいる。以前は、同校と距離が近く容易に学生を採用できるという「過信」から、採用が難航。若手職員の意見を反映させ介護実習での指導内容を大きく改め、昼食無料提供、ボランティアへ参加要請等、施設を身近に感じてもらう取り組みを展開。定着のため働きやすい職場づくりにも力を入れる。
札幌市災害時HОT患者受け入れ 電源、酸素協力 54医療機関に
札幌市は、災害時に在宅酸素療法(HОT)患者を受け入れる協力医療機関として、10区で合わせて54施設が対応可能だとし、協定締結を行った医療機関から順次対応していくことを明らかにした。
●国立大学法人決算 23年度96.8%減13億円 付属病院収益が大幅減に
●中村記念 眼輪筋AMRの測定効果検証 片側顔面痙攣の治療で有用性示す
●日看協病院看護実態調査 23年新卒離職率8%台に改善 コロナ禍前の水準に
●40年へのサービス提供中間とりまとめ 人材確保プラットホーム機能充実
地域医療構想との接続
●道産食材、ビュッフェ方式で意欲喚起 デイサービスミーナピリカ─札幌市白石区
●保団連調査 報酬改定後減収の医療機関65.5% 9割が光熱費・人件費補填できず