2024年3月18日
23年度上期変動状況 道内病院病床 半年間で87床減
療養の減少が多く
道の病院現況調査(2023年10月1日現在)に基づく本紙集計によると、病院は539施設、総病床数は9万188床となり、23年度上期で87床の減少となった。種別でみると、一般が17床増、療養が89床減、精神が19床減、感染が4床増となっており、結核は変動がなかった。
日本医療大病院 「地ケア病院」スタートから1年 在宅復帰率8割
豊平区の日本医療大学病院(齋藤重幸院長・92床)は、2023年4月から全床地ケアの「地域包括ケア病院」として新たにスタートし、1年を迎える。ポストアキュート、サブアキュートなどを受け入れ、医師をはじめとする多職種が患者の身体的、精神的、社会的に良好な状態「Well-being(ウェルビーイング)」を目指して支援し、在宅復帰率8割を達成している。松永隆裕副院長は「地域の医療、介護、福祉を一体的にマネジメントする多機能病院としての役割が見えてきた」と話す。
市立千歳市民 支援ニーズ増加─助産師外来開設から10年
市立千歳市民病院(伊藤昭英院長・190床)は2013年から助産師外来を開設し、10年が経った。少子化による今後の在り方を検討するためデータを分析して課題を抽出したところ、高齢による出産などリスクのあるケースが増え、助産師による支援ニーズの増加が見えてきた。安全で満足な初産を支援することで2人目以降の出産につながりやすく、少子化対策の一助としても期待される。
臨床研修病院制度見直し案 基幹型評価受審の義務化見送り
医師多数県は少数圏での研修も
厚生労働省は医道審議会・医師分科会医師臨床研修部会を開催し、医師臨床研修制度の見直しに向けた報告書案を示した。基幹型臨床研修病院(基幹型病院)の第三者評価受審について、「臨床研修の到達目標、方略及び評価」に基づく臨床研修が開始されてから十分な期間が経過しておらず、現状では過度な負担となることから、今回改訂せずに、受審結果の公表を努力義務規定にすることやインセンティブの付与などの方策検討を求め、受審を当面5割程度を目標とすることなどを盛り込んだ。
北広島「雪かきお助け団」除雪ボランティア
行政サービス対象外高齢者宅を支援
北広島市にし高齢者支援センターは2022年度から、圏域の大曲西地区で除雪ボランティア事業「雪かきお助け団」に取り組んでいる。条件が合わず行政の除雪サービスを利用できない高齢者宅などの玄関前を除雪。圏域内専門職に加え、星槎道都大学生も参加している。これまでの活動で学生と住民が交流し、介護保険サービス利用への道を開くなど、除雪にとどまらない効果を生んでいる。
●マイナカード 4人に1人が健康保険証として利用
●王子総合訪問看護室 病棟からの相談増加へアピール QCサークル道大会で最優秀賞
●江別市立 救急受け入れ強化へ多職種プロジェクト 工程効率化で業務負担軽減
●22年救急出動 病院収容所要時間は延伸傾向 16.7%増723万2100件余に
ヘリ救急出動2.3%アップ
●道ヘルプ協 田尻・全国会長 「適切な評価得られるまで最高のサービス継続を」
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